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2024.07.03

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2024年6月30日 MARIGOLD Grand Opening Wars2024

MARIGOLD Grand Opening Wars2024

2024年6月30日(日) 岩手県・宮古市シーアリーナ
(観衆676人)

試合レポート

大会に先駆け、宮古市の山本正徳市長がリングに。MIRAIとともに挨拶をおこなった。

山本正徳市長「皆さん、こんにちは。全国各地からマリーゴールドのファンの皆さんにもこの宮古に来ていただいてます。ありがとうございます。MIRA I選手、MIRAIちゃん、MIRAIと呼ばせていただいておりますが、MIRAIちゃんとは12年前、東日本大震災後に下関でプロレスの大会がありました。その時はリアルジャパン主催で、リアルジャパンの新間会長から宮古市の子供たちを招待していただきました。下関市出身の初代タイガーマスク、佐山サトルさん、キックボクシングの帝王・藤原敏夫先生、この方々が一緒になって被災地の子供たちを招待していただきました。巌流島決戦であります。炎天下のなか、試合を見る5人の子どものなかのひとりがMIRAIちゃんだった。私は将来女子プロレスラーになりたいと言われました。プロレスラーになったら、宮古市で試合がしたい。私のプロレスを見ていただきたい。今日なんと実現したのであります。本人もさることながら、我々も東日本大震災、乗り越えた我々も今日の日を待ち焦がれておりました。今日はいい試合を見せてくれるのではないかと思っております。この大会を開いていただいてマリーゴールド様、そしてロッシー小川様はじめ本当に感謝申し上げたいと思います。今日はみんなと一緒に、MIRAIちゃんはじめ、このマリーゴールドの試合を楽しみにしていきたいと思います」

その後、MIRAIは宮古市観光親善大使が任命され、山本市長から委嘱状が送られた。

MIRAI「宮古市観光親善大使に⋯なったぞー!ホントありがとうございます。自分はマリーゴールドっていう団体に所属しているんですけど、拠点は東京にあるんですけど、全国各地で試合をしているので、全国各地で宮古市をアピールしていきたいと思います!よろしくお願いします!

試合をしているので、全国各地で宮古市をアピールしていきたいと思います!よろしくお願いします!

 

 大平ひかるリングアナによる対戦カード発表が行われ、その後は右橈骨遠位端骨折により欠場中のジュリアがリング上で挨拶を実施。

恒例となったジュリアのマイクで会場が温まり、宮古大会がスタート。

シングルマッチ 15分1本勝負
○翔月なつみ 9分1秒
逆片エビ固め
南小桃 ●

 小桃が大きな声で「お願いします!」と握手を求めると、翔月もにこやかに応じて握手。

 

 ゴングとともに小桃が突っ込んでいってドロップキック。さらにアームドラッグの攻防に持ち込むも、翔月は「来い来い来い」と余裕を持っていなしていきクリーンブレイク。

 小桃が再び突っ込んでいくが、翔月がヘッドロックで捕獲。小桃はヘッドロックで切り返して駆け上がり式の腰投げから腕十字。翔月はうめき声を上げながらも余裕を残してロープに足をかける。

 小桃がエルボーを打ち込んでいくと、翔月は「ナメんな!」と強烈な一撃で小桃に膝をつかせる。翔月が「どうした?来い来い」と挑発する中で小桃がエルボーを猛連打していくが、翔月が鋭いハイキック一閃。さらにボディスラムからキャメルクラッチで反り上げていき、変形カベルナリアで背中を痛めつけてからサッカーボールキック連打。続けて 翔月はロープの反動を使って背中へのダブルニードロップと得意のムーブ。

 翔月は「OK!終わりだ小桃!」と再び投げようとするが、小桃が逆にボディスラムで叩きつけて意地を見せる。ロープに走る小桃だったが、ロープワークの攻防を制した翔月がドロップキックからロープを背にする小桃に串刺しランニング・ダブルニー。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドも小桃がカウント2でキックアウト。

 翔月がコーナーに上がろうとすると、小桃が組み付いてスクールボーイからのトルネード・クラッチ。さらにフェイスクラッシャーから連続エビ固め。さらに得意のぐるぐる腕十字から腕固め。リング中央でガッチリ決まり、小桃の金星かと思われたが翔月はじりじりと這っていってロープブレイク。

 小桃はロープを使ったアームロックで追撃し、ロープに絡めた腕へのドロップキック、さらに正調ドロップキックを3連打。4発目をかわした翔月が逆片エビ固めで捕らえる。ロープを目指して這っていく小桃をリング中央に引き戻しながらえげつない角度の逆エビ固めに捕らえると、小桃は無念のタップ。

 

 翔月は小桃の髪を掴んで引き起こしながら言葉をかけようとするが、小桃が荒々しく振り払う。翔月は小桃の顔面に蹴りを入れて去っていった。

 

<試合後コメント>

翔月なつみ

「小桃と初シングル、向こうはシングル何回目?3回、4回くらいやってると思うんですけど、もちろん技術はまだまだだし、新人のときに出来るのって熱い気持ちをぶつけてくるところはやっぱり新人の良さでもあるから。自分は結構両腕しつこく攻めてきて、目も最後まで負けない目をしてたから。これからもっともっと、思ってた以上に小桃が面白くなりそうで。皆さん今日は小桃を応援してたので、応援したくなる選手になってきてるのかなと思って。まだまだな感じはしたけど自分も闘ってて面白かったし、これから楽しみですね。スーパーフライ狙ってて、松井珠紗を尊敬してるとかなんとかかんとか言ってたんで、『はぁ?そこは松井じゃなくて翔月だろ』っていうのを今日のシングルでちょっと思わせたかったっていうのがあるので。初代チャンピオンは翔月なつみなんで、そのときはまた挑戦させてやってもいい。待ってます」

 

南小桃

「なつみさんとのシングル、私はまだまだ出来ます。絶対になつみさんにシングルで絶対勝ちます。それまで一生追いかけ続けるので、そのときはまた一緒に戦ってください。絶対に勝ちます」

シングルマッチ 15分1本勝負
○青野未来 10分55秒
ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
ビクトリア弓月●

 両者握手は無しでゴング。

 ロックアップからリストの取り合い。ヘッドロック合戦を制した青野がしつこく絞り上げていき、ショルダータックルを狙う。弓月はこれにカウンターのドロップキックを合わせるも青野は倒れず。2発、3発と受け切った青野が逆にドロップキック一発で弓月を吹っ飛ばす。

 青野は串刺しドロップキックからの串刺し低空ドロップキックと得意の連撃。さらにサッカーボールキックを叩き込むも、弓月は「まだだ!来いよ!」と挑発する意地を見せる。青野はロープに飛んでPKを発射も、これをかわして組み付いた弓月がグラウンドでの変形コブラツイスト。青野はロープを掴むも、弓月はその腕をロープに絡めて踏みつけていく。

 弓月はロープに飛んでコルバタからの低空ドロップキック。さらにボディスラムを狙っていくが、青野が軽々と担いで逆にボディスラム。さらに青野がニークラッシャーからの39ロックと必勝パターンに入るが、弓月はギブアップを断固拒否。這っていくのに邪魔なアームカバーを外して投げ捨てるガムシャラさを見せながらロープを掴む。

 青野は弓月のヒザをぐりぐりと踏みつけてからキャプチュードを狙う。なんとか着地した弓月だったが、足のダメージから転んでしまう。青野は弓月が起き上がるまで見下ろしながら待ち、胸板へ強烈なエルボーを打ち込んでいく。弓月も折れることなく雄叫びを上げながら猛連打。受け切った青野が弓月の痛めたヒザにローキックを入れ、キャプチュードからミサイルキックを狙う。

 弓月はこれをデッドリードライブで切り返し、膝立ちの青野の側頭部へトラースキック。さらにその場飛びの旋回式ボディプレスからダブルリスト・アームサルト。ロープに飛んでいくが、キャッチした青野がその場式の変形パワースラム。

 青野は弓月をロープにくくって串刺しラリアット。崩れ落ちた弓月へスライディング・ラリアットを見舞って追撃し、バズソーキックを発射。これをかわした弓月がトラースキックから背負投げ3連発。さらに組み付いていくが、青野が振り払ってハイキック。弓月は崩れ落ちながらも組み付いてローリングアローを決めてみせるも、反撃はここまで。

 弓月がロープに飛んだところを青野がカウンターのラリアットで叩き伏せ、バズソーキックからダブルアーム・スープレックスで叩きつけて3カウントを奪った。

 

 青野が弓月の前に向き合って座り握手を求めるが、弓月はその手をはたき落とした上で持っていた氷嚢を青野に投擲。青野は氷嚢を拾って弓月の頭に添えてから退場していった。

 

 

<試合後コメント>

青野未来

「ビクトリア弓月、初シングル楽しみにしてたんですけど、中々アレだけのキャリアにして褒められてる、期待されてる理由が分かった気がします。マリーゴールドの未来のエースって言われてる選手なんで、もっともっと自分でそれを受け止めて、プレッシャー感じて、もっともっとマリーゴールドを背負って伸びていって欲しい。それは自分自身にも言えることだから、私ももっともっと上を目指すし、責任感持っていきますので、これからもよろしくお願いします」

 

ビクトリア弓月

「昨日も負けて今日も負けて、悔しくて涙出てきちゃうくらい。でもMIRAIさんとバチバチしている未来さんと闘えたこと、すごく私にとってはプラスになったし、私もこれからどんどん強くなって成長していくための力になる試合だった。だから、すごくすごく悔しいけど……追い越す。私が必ず追い越して、マリーゴールドのエースに上り詰めます。ありがとうございました」

3WAYマッチ 15分1本勝負
△天麗皇希 後藤智香 15分00秒
時間切れ引き分け
野崎渚△

 ゴングが鳴ると、三つ巴で向き合ってジリジリと距離を詰める。後藤と皇希が上から手4つを求めていくと、野崎が2人を同時に相手取って力比べへ。

 流石の野崎も劣勢となるが、ガットショット&エルボーでふっ飛ばして後藤にヘアホイップ。皇希が野崎にヘアホイップ、後藤が皇希にヘアホイップと続いていき、3人で髪の引っ張り合いへ。

 皇希&後藤が結託して野崎をコーナーに振り、後藤の串刺しヒップアタックから皇希が串刺しビッグブート。皇希がカバーに入るも、後藤が引っ剥がして自身がカバー。2人でカバーの奪い合いとなり、最終的に皇希が野崎&後藤をまとめて170cmプレスで押しつぶす。

 皇希と後藤の対面となり、互いの手の内を知り尽くしている2人が攻撃をかわしながらロープへと走る。この攻防を制した皇希がビッグブートをクリーンヒットさせ、変形バタフライロックで捕らえるも後藤は自力でロープブレイク。

 大ダメージを負った後藤だったが、ふらふらと起き上がって「ナメんな!」とエルボーを猛連打。皇希をロープに振ってラリアットでなぎ倒し、場外へ落としたうえで「野崎ッ!上がってこいよ!」と一騎打ちを求める。

 野崎が「上がったぞコラ」と額を突き合わせてガンを飛ばしていくと、後藤はエルボー連打。野崎はビクともせずにエルボー一発でふっ飛ばし「終わりですか?」と不敵に笑う。後藤はさらに連打も、野崎は「効くかボケッ!」とダブルチョップ。絹を裂くような悲鳴を上げる後藤をコーナーに叩きつけ、マシンガンダブルチョップ。本当に耐え難かったのかすぐに身を捩って逃れようとする後藤だったが、野崎は「逃げるな!」とさらにダブルチョップを猛連打。さらに野崎が高速ブレーンバスターからキャメルクラッチ、スリーパーホールドといたぶっていくが、後藤は立ち上がってコーナーにぶつけることでブレイクを狙う。野崎は「離さねーよ」とリング中央に戻していき、背中へのダブルチョップ。

 ここに皇希が飛び込んできて野崎にビッグブート。野崎もビッグブートで応戦し、顔面の蹴り合いに。野崎が打ち勝ってロープに飛ぶが、皇希がカウンターのビッグブートで野崎をふっ飛ばし、RKOで追撃。皇希はカナディアン・フェイスバスターを狙うが、野崎が着地して顔面へビッグブート。さらに側頭部へのトラースキックからカバーも、後藤が必死のカット。

 後藤は「おい皇希!しっかりしろ!」と共闘を呼びかけ、後藤のアトミックドロップから皇希のビッグブートを決めるツインタワー連携。さらに2人でロープに飛んでダブルビッグブートを狙うが、突如リングサイドに現れたCHIAKIが「させるか!」と2人に足払い。

 野崎が後藤に貫通ビッグブートからおしゃれキック。さらに顔面へのビッグブートからロープに飛ぶが、後藤が飛行機投げから腕を離さず引き寄せながらのビッグブート。後藤が皇希に呼びかけ、2人で野崎をロープに振っていくが、野崎は2人の攻撃を誤爆させた上で後藤に皇希の頭をDDTの形で抱えさせた上で後藤にSTOをかけて同時攻撃。野崎はさらに後藤の後頭部へのトラースキックからスリーパーホールド。そのままドルミルに移行するが、後藤は必死に足を伸ばしてロープブレイク。

 激しく咳き込む後藤に対し、野崎はビールマンキックで腹を蹴り上げてから顔面へのトラースキック。後藤は自力で返せずにいたが、皇希がカット。

 野崎がロープに飛んで2人へドロップキックを発射も、リーチで勝るツインタワーがダブルのビッグブートで撃ち落とす。皇希が野崎にバックドロップを決め、後藤にはアメジスト・バタフライを投下。後藤がこれを回避して自爆させが、追撃に行く余力は残っていない様子。

 野崎が皇希にザキゴェを叩き込み、後藤にはノアール・ランサー。カバーに入るも、後藤が必死でわずかに肩を上げる。その瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが打ち鳴らされた。

 

 後藤はグロッキー状態だが、わずかに余力を残していた皇希がCHIAKIに突っかかっていく。しかし、野崎が皇希を軽々と排除し、CHIAKIと肩を組んで退場していった。

 

<試合後コメント>

天麗皇希

「ここに来てドロー……。野崎さんと智香相手に15分粘りきったとポジティブに考えるべきなのか、ちょっと整理ついていないんで分からないですけど……。いや、CHIAKI!なんか野崎さんと組むとかよく分かんないけど、だからと言って試合邪魔しに来るのは違うと思うんですよ。前から裏切ったりとかアイツには散々色々ぶち壊されてきて。だから、このマリーゴールドのリングでも私はいつかアイツとシングルしたいと思ってるんで。CHIAKI、そんときまで待ってろよ!」

 

後藤智香

「正直、直前まで皇希とツインタワータッグとして両国まで突っ走ってやろうと思っていた矢先、3WAYで闘うことになって。もちろん外敵様の野崎様をぶっ倒すつもりでいて、やっぱり皇希の使う技、ツインタワータッグなりに分かっていたので、私は受けつつも逃げつつも、タッグとは言え、ライバルなんだなって改めて感じて。正直私の試合、内容としてはなにも出せていないので。悔しい……悔しい。昨日パッションをいただいてやる気に満ちていたんですけど、ただただ悔しい。その一言です」

 

野崎渚

「今日、ホントはゼイダと組んで昨日の負けた悔しさを晴そうと2人で意気込んでいたんですが、怪我で欠場になってしまってまさかの3WAY。私は3WAYをあまりやったことなくて。でも、なんでしょうね?元々3WAY自体は難しいと思うんですけど、なんなんだろうな。どこか相手2人、新人らしい動きの悪さとかに私が上手く動けなかったなという反省を私はしてて。今後、マリーゴールドはデビューしたての子が多いと思うから、そこを上手くちょちょっと料理出来る野崎様にならないと、付いてきてくれたCHIAKIのためにもならないので。今日は私すごく反省してます。15分ドローって、そんな時間ホントはいらなかったんじゃないかなと思ってるくらいなんで、その反省を活かして野崎様は次やっていきたいと思います」

タッグマッチ 20分1本勝負
石川奈青 14分33秒
冷蔵庫爆弾→片エビ固め
マイラ・グレース●
○高橋奈七永 ボジラ

 ボジラは仲良くしたがるマイラに塩対応を貫いてきたが、この日は入場時にマイラを肩に担いでポーズを決めるなど機嫌がいい様子。

 奈七永&石川は『人間国宝』Tシャツを着て登場し、なぜかこのシャツを着させられていたジュリア&観衆とパッションコールを上げながら観客席を練り歩いてからリングイン。

 

 奈七永とボジラの対面でゴング。

 最初のロックアップでの力比べはボジラが圧勝も、2度目は奈七永が意地でコーナーに押し込んで見せる。2人はにらみ合いの果てにショルダータックルでぶつかって行くが、奈七永は劣勢。ボジラが3度目のショルダータックルで奈七永をなぎ倒し、場外へ蹴り出して乱闘を開始。

 観客席に叩き込まれた奈七永はボジラにイスを投げつけていくが、ボジラもイスで応戦し奈七永の脳天に一撃。ボジラは奈七永をリングに放り込んでボディスラムで叩きつけ、未だに石川と場外で殴り合っていたマイラを大声で呼び戻してタッチ。

 マイラは奈七永のエルボーを前後開脚でかわしてエルボー&ローキック。ロープに飛ぶが、奈七永が「パッショーーン!」と叫びながらのショルダータックルで迎撃し、石川にタッチ。

 石川と奈七永がマイラへダブルのショルダータックル。その後は順番にエルボードロップを見舞い、腕を組んでのダブルエルボードロップ。さらに石川がボディスラムで叩きつけてから奈七永にタッチ。

 奈七永はマイラにキャメルクラッチ。マイラは奈七永の指に噛みついて脱出するが、怒りの奈七永がサッカーボールキックを見舞って石川にタッチ。

 石川はマイラをコーナーに振り、奈七永とともにダブルのマシンガンチョップ。さらに石川がダブルアーム・スープレックスから奈七永にタッチ。

 奈七永はマイラに再びキャメルクラッチ。さらにサーフボード・ストレッチからカーブストンプ、後頭部へのエルボードロップから石川にタッチ。

 石川がエルボー合戦を仕掛けていくと、かわしてロープに飛んだマイラがフライング・ラリアット。さらに石川をロープに引っ掛けてからの619、ダイビング・クロスボディ、フィッシャーマンズ・スクリューと連撃してボジラにタッチ。

 ボジラは石川に串刺しボディスプラッシュ。さらに必殺のパワーボムを狙うが、奈七永が「そうは行くかァーッ!」とカットし、石川と2人でダブルのマシンガンチョップ。ロープに振っていくが、ボジラがダブルラリアットでなぎ倒し、2人をまとめてセントーンで圧殺。ボジラは石川にラリアットを発射も、石川がしゃがんでかわしてエルボー連打。ボジラはビクともせず、強烈なエルボー一発でふっ飛ばしてぶっこ抜きブレーンバスター。

 ボジラは自軍コーナーに控えるマイラへ「どけ!」と威圧し、コーナーに上がってダイビング・ボディプレスを発射。これをかわして自爆させた石川がオクラホマロールで丸め込み、返されてしまうと奈七永にタッチ。

 奈七永はボジラに真っ向からのラリアット合戦を挑むが劣勢。ならばとバックドロップで投げようとするが、振り払ったボジラがビッグブート。ボジラは再びコーナーに上がっていくが、石川が足にすがりついて妨害。奈七永が雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるも、即座に起き上がったボジラが奈七永にラリアット。ボジラはマイラにタッチ。

 マイラがコーナーに上って奈七永にダイビング・ルー・テーズ・プレス。ロープに飛ぶが、奈七永が素早くバックを取って投げっぱなしジャーマン・スープレックス。マイラは奈七永を必死に抑えながらボジラを呼び込み、ボジラが奈七永に串刺しボディスプラッシュ。マイラが奈七永をスイングDDTで突き刺し、トラースキックからロープに飛ぶ。

 石川がエプロンからマイラを捕獲し、奈七永が串刺しラリアット。石川も串刺しラリアットで続き、奈七永のバックドロップに石川がランニング・ネックブリーカー・ドロップを合わせる合体攻撃。奈七永がマイラにラリアットを狙うが、ボジラが横から突っ込んできて交通事故タックル。さらにボジラがラリアットを発射も、奈七永がかわしながらロープを引き下げ、ボジラを場外へ落下させる。

 丸め込みで粘るマイラだったが、奈七永がぶっこ抜いてバックドロップ。石川が捨て身の飛びつき式フロントネックロックでボジラを押さえている間に奈七永が冷蔵庫爆弾を決めてマイラから3カウントを奪った。

 

 石川はこれでマリーゴールドに来て初勝利。抱き合って喜ぶパッション師弟に対し、ボジラはマイラを無理やり引き起こしながら怒鳴り散らすという対照的な光景が広がった。

 

<試合後コメント>

ボジラ&マイラ・グレース&高橋奈七永&石川奈青

(※うなだれるマイラにボジラが怒鳴り散らす)

ボジラ「お前のせいで負けたんだ!もう今後は誰とも組むことはない。マリーゴールドではシングルマッチだけでいい。誰も味方にいないほうが良いことは誰が見ても分かる。デカさこそが正義だということを証明する。マイラを見ろ。馬鹿げてる。また台無しにしてくれたな。お前はもうアイルランドに帰れ!」

(※奈七永が乱入)

奈七永「うるせーボジラ!勝ったのは私だ!アイム・ウィン!パッション!」

ボジラ「負けたのはコイツだ!私は負けていない!」

奈七永「お前も負けたんだよ!お前のチームが負けたんだ。ユー・ストゥーピッド!」

(※奈七永が小突くとボジラもビンタで反撃。にらみ合いの末にボジラが去っていく。その後に石川が合流)

奈七永「オイ!」

石川「パッショーーン♪」

奈七永「パッション!パッションチームが勝ったし、ボジラは『私は負けていない』みたいなこと言ってたけどな、負けは負けだッ!勝ちは勝ちだッ!そして石川奈青、マリーゴールドに来て初勝利だ!」

石川「いえーい♪パッショーーン♪」

奈七永「やれば出来る!やれば出来る!今日は負けなかったっていうわけじゃない!勝ったんだ!我々のチームが勝ったんだよ!」

石川「勝ちました~♪」

奈七永「見た?見た?!連携とか初めてとは思えないほどの息の合いっぷり!これで両国、神取忍&井上貴子、攻略していくよ」

石川「はい!もちろん!」

奈七永「パッション!人生の基本はね、気持ちなの。パッションなの!ここ(ハート)なの!だからここで突き破れるの。だから、行こうぜッ!パッションの向こう側へッ!」

石川「パッションの向こう側!」

奈七永「Let‘s GO!」

石川「パッション!パッショーーン!!」

タッグマッチ 30分1本勝負
桜井麻衣 18分24秒
ラリアット→エビ固め
CHIAKI●
○MIRAI 林下詩美

 悲願の宮古市凱旋を果たしたMIRAIは、メインで桜井とのミライサクタッグで出撃。

 試合前にはMIRAIへ記念品の贈呈が行われ、選手コール時には大量の紙テープが舞う。

 

 割れんばかりのMIRAIコールで会場が満たされる中、MIRAIと詩美の対面でゴング。

 手4つからバックの取り合い、リストロックの応酬。MIRAIがロープを絡めてのアームロックで機先を制して桜井とのダブル攻撃を狙うが、詩美がドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。

 岩手県に住んでいたこともある詩美がMIRAIをボディスラムで叩きつけ、「林下詩美、凱旋!もう1発行くぞ!」と2発目も決めてからCHIAKIにタッチ。

 CHIAKIMIRAIの頭蓋骨をアイアンクローで絞め上げ、MIRAIファン一色の会場を煽りながらの顔面ウォッシュ。さらに場外戦で観客席へと叩き込むなど荒々しいファイトを見せ、「写真撮ろうぜ」と会場内に設置されていたMIRAIの等身大パネルの横で顔面を踏みつけながらポーズ。会場全体からのブーイングを一身に受ける仕事人ぶりを見せる。

 闘いの場がリングに戻ると、CHIAKIMIRAIの顔面を蹴飛ばしていき、ロープに飛ぶもMIRAIがカウンターのドロップキック。桜井へタッチ。

 桜井がCHIAKIへ貫通ビッグブートから低空ドロップキック。詩美がカットに入ってCHIAKI2人で桜井へダブル攻撃を狙うが、うまくいなした桜井が詩美への足を使ったファイナルカット&CHIAKIへのスタナーを同時に決める。桜井はCHIAKIをパリ風おパラダイスロックで固め、観衆と「この庶民が!」と一緒に叫んでから低空ドロップキック。さらにシャイニング・バスターを狙う桜井だったが、振り払ったCHIAKIがショルダータックルからボディプレスで反撃。詩美にタッチ。

 詩美は桜井に串刺しバックエルボーから後頭部へのドロップキック。さらにアルゼンチン・バックブリーカーからのバックフリップを決め、必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙う。なんとか振り払った桜井はミサイルキックから低空ドロップキックを決めてMIRAIにタッチ。

 MIRAIは詩美へ串刺しバックエルボー2連打から串刺しラリアット。さらに「魂込めて行くぞ!」とコーナーへ上がってミサイルキック。MIRAIはバックドロップを狙うが、詩美が着地してショルダータックル。MIRAIもショルダータックルで迎撃し、正面衝突での意地の張り合いが続く。詩美がなんとかなぎ倒すも、MIRAIも即座に起き上がってショルダータックルふっ飛ばし、魂の雄叫び。MIRAIが引き起こすも、詩美が下からすくい上げてコウモリ吊り落とし。CHIAKIにタッチ。

 CHIAKIMIRAIにスピアーからエルボー連打。さらに顔面への低空ドロップキックを見舞って追撃。MIRAIがガムシャラなエルボー連打で反撃すると、CHIAKIはアイアンクロー・スラムで叩きつける。さらに「終わり!」とフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、MIRAIが振り払ってロープへプッシュ。すかさず桜井がエプロンからロープ越しのスタナーを見舞い、MIRAICHIAKIをフェイスロックで捕獲し、シーライダーへ移行。CHIAKIは苦悶の声を上げながらもなんとかロープに足をかける。

 MIRAIは背中へのストンピング、エルボーを見舞っていくが、CHIAKIは「ふざけんなコラッ!」と強烈なチョップ。MIRAIも逆水平チョップで突っ張っていき、真っ向からの打ち合いに。MIRAIが逆水平チョップの猛連打からラリアットを狙うが、詩美がカット。CHIAKIがダブルスレッジハンマーでなぎ倒し、アルゼンチン・バックブリーカーからムーンウルフ。桜井が必死の救出を見せ、MIRAIが場外へのフロッグ・スプラッシュを敢行。場内は大盛り上がりで大・MIRAIコールを贈る。

 MIRAICHIAKIにバックドロップからロープへ飛んでラリアットを狙う。CHIAKIはこれをパワースラムで迎撃し、ロープへ飛んでスピアーを狙う。MIRAIはカウンターのラリアットでCHIAKIをぶっ飛ばし、ロープへ飛んでラリアットを狙う。

 しかし、ここで突如リングサイドに現れた野崎がMIRAIを捕縛。大ブーイングが起きる中、CHIAKIMIRAIにドロップキック。さらに野崎がビッグブートを発射も、こがCHIAKIに誤爆。桜井が飛び込んできて救出し、MIRAIのラリアット+桜井のレッグラリアートのサンドイッチ攻撃で野崎を排除。

 MIRAICHIAKISSコロンビアwithミケーレからロープに飛んでCHIAKIを渾身のラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。

 

 試合後、大・大・MIRAIコールの中でMIRAIがマイクを取る。

 

MIRAI「宮古、ただいま~っ!なんとか勝つことが出来ました。ちょっと林下詩美、林下詩美、待ってよ。林下詩美も岩手に対して思い入れ、あるんじゃない?」

 

 退場しようとしていた詩美がリングへ戻り、MIRAIからマイクを受け取る。

 

詩美「ありがとうございます!私はMIRAIみたいにずっと岩手に住んでたわけじゃないけど、幼少期に久慈市、中学校のときに盛岡に住んでました。だからこの岩手、すごく大好きです!また岩手に来たときは林下詩美のカッコいい姿をお見せするので、皆さんまた来てください!ありがとうございました!」

 

 詩美がMIRAIにマイクを託して去っていく。

 

MIRAI……カッコいいよねえ。今日この大好きな宮古で、そして大好きな桜井麻衣の隣で闘うことが出来て本当に嬉しかったです!」

桜井「MIRAI、こうやってMIRAIの地元・宮古に訪れることが出来て、そしてミライサクで組めてメインで勝利できて私も嬉しかったです。ありがとう!私も少しおマイクよろしいでしょうか?!(笑)え~、庶民レジェンド、高橋奈七永!出てきなさい!リングに上ってください」

 

 奈七永が石川を伴ってリングへ上がってくる。

 

桜井「713日、両国国技館で、貴女、石川奈青と組むらしいじゃない?しかも相手は超庶民レジェンドの神取忍と井上貴子!私も入れて頂戴!石川奈青だけじゃダメ。私は貴女の隣に立ってパッションを感じて、本物のレスラーになりたい。だから私も入れて頂戴」

奈七永「貴婦人様、お目が高いですねぇ。私はただの庶民人間国宝。でも、ここまで来るのには大変なこともたくさんあったし、挑戦を続けてきたからこそ今があると思ってる。だから、私は言うんですよ。人生は挑戦だと!分かりますか?!人生は挑戦だ!そして人生はパッションだ!だから!だから!だから!貴婦人の申し出、受け入れようじゃないか!石川、一緒に3人で組んで、超庶民レジェンドの神取忍&井上貴子を倒すぞーッ!そして、貴婦人に美味しいものを食べさせてもらおうかなッ!お前ら両国に集まれよ!MIRAI、地元開催おめでとうッ!」

 

 奈七永がマイクをMIRAIに渡して石川とともに去っていく。

 

MIRAI「713日、自分はベルトを巻くチャンスが控えてます。絶対にベルトを獲って、またここ宮古に戻ってくるので皆さん応援よろしくお願いします!今日のこの大会が誰かの人生に影響していたら、とてもとても嬉しいです。では、皆さん立っていただいていいですか?自分がシャイン・フォーエバー!と言ったら、マリーゴールド!でお願いします。皆さん宜しいでしょうか!魂込めて!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」

<試合後コメント>

MIRAI&桜井麻衣

桜井「今日はMIRAIの地元宮古で組んでメインで勝てたのが本当に嬉しかったです、ありがとう!これからもよろしく!」

MIRAI「ありがとう!」

桜井「そして私は713日のカードはようやく決まったので。高橋奈七永の隣でパッションを感じて、さらなる超貴婦人になりたいと思います」

MIRAI「宮古大会、ついについに!自分の夢が叶いました!開催するに当たって沢山の人が協力してくれて、今日は沢山の人たちが見に来てくれて、本当に感謝しか無いです。今日のこの興行で誰かの人生を変えるまでは行かないかも知れないですけど、誰かの人生に影響を与えられていたらいいなと思います。そして、713日、自分はベルトを巻くチャンスがあります。しっかりベルトを獲ってまた宮古に帰ってきたいと思います。夢が叶いました~!ありがとうございます!ここからもっともっとMIRAIは突き進んでいきます!期待していてください!ありがとうございました!」

桜井「ごめんあそばせ♪」

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